青春のエスペランサ

コロナ対応でまた介護の仕事が忙しくなる。

目の前にコロナ禍がやってくると、みんなソワソワし出してテンションがおかしくなっていく。外に出れなくてイライラする人もいればなんかヤケに楽しそうな人もいる。

コロナ対応が大変というよりも言うことを聞いてくれないということが大変。

いつもと違う施設や職員の雰囲気に落ち着かないのだろう、夜中に「テレビのリモコンの位置がいつもと違う」「明日は高校野球やりますか」等どうでもいいことで何回も起こされる。別に職員を呼ぶ為の内容は何でもよくて、聞かれたことに回答したところで納得して大人しく寝てくれないことなんてこっちも分かりきっている。

言葉は通じるが話が通じないということは本当に辛い。言葉通じる=話せば分かるということではないのだ。今さら気づいたことではないけどやっぱ分かってても慣れないな。ストレス。

それから言葉で説き伏せようとする傲慢さと言葉以外でのコミュニケーション力の低さもその都度味わう。つい語気が強くなる。自己嫌悪だ。

逆に施設を利用する言葉の不自由な人たちは言葉以外のコミュニケーション力が高いと思う。だから場の雰囲気や人の質感みたいなのを把握して立ち回る。

実際そんなことに感心している余裕はないし諦めなければいつか分かり合えるみたいなことは1ミリも思わないが普段いかに言葉に頼りきってるかということとコミュニケーションといいつつただ説き伏せたいだけなことがほとんどだなということはちゃんと自覚しておきたい。